ネタ枯れ劇場2ndシーズン「母の記憶」
ここ最近、ネタが微妙に枯渇気味です。
さて、そんな時は・・・・怪談シリーズ!?
・・・いえ、あれはきっと気の迷いだったんですよ、あれは(^^;
じゃなくて、こんな時はネタ枯れ劇場です!
第1シリーズでは、カクレクマノミペア(かどうかは分かりませんが)
にスポットを当ててみましたが、今回の主役はベニゴンベです(^^
そして、ネタ枯れの間を縫うようにして、
不定期に連載したりしなかったり
それではそれでは、ネタ枯れ劇場はじまりはじまり〜。
ネタ枯れ劇場 第3話「母の記憶」

ここは過密水槽デスロック通り3丁目
いつもの様に、フローパイプを眺めながら佇むベニゴンベ。
ヤ「どうしたんだいベニやん?元気無さげだね?」
べ「あ、おはよギンポっち」

声の主は、ヤエヤマギンポのギンポっちだった。
ベニゴンベより長くこの水槽に住み、
後から引っ越してきたベニゴンベとは、同じ底物同士仲良くやっている。
ギ「どうしたの?難しい顔して?」
べ「いや・・・時々思い出すんだけどね・・・。」
昔々、まだベニゴンベが海に住んでいた頃。
遠い日の記憶の中で、かすかに残る母の記憶。
母の後を追って、岩の上、砂の上、一生懸命ついて回った。
そんな時、ふと見上げた視線の先には・・・。
陽の光に照らされて、キラキラと輝く魚たち。
ひらひら自在に形を変える小魚の群れ。
ゆらゆらうねに逆らったり、身を委ねたりする魚たち。
ふわふわホバリングして獲物を探す魚たち。
いそいそ緩急を付けてリズムカルに動く魚たち。
いつもと変わらず、穏やかな景色がそこに有って、
いつもと変わらず、海の底からそれを見上げるベニゴンベ。
べ「かあさん?どうしてボクは泳げないの?」
母「何言ってるの(笑)泳げるじゃないの?」
べ「違うって!そうじゃなくて・・・ほら、みんなみたいに・・・。」
母「みんなみたいに泳ぎたい?」
べ「え・・・うん、ちょっとだけね。」
母「泳げるようになれるわよ」
べ「え!ホントに!?」
母「ええ、ベニちゃんが頑張りやさんならね。」
でも、大きくなってから知ったんだ。
僕たちゴンベには「浮き袋」ってのが無くて、
みんなみたいに、自由には泳ぎ回れないってこと。
そして、ある時かあさんにそれを問うた事があった。
べ「かあさん、僕らには「浮き袋」ってのが無いんでしょ?」
母「ええ、そうよ。」
ベ「でも、かあさん、頑張ればみんなみたいに泳げるって言ったよね?」
母「そうよ、いつでも頑張ればね。」
べ「頑張ったって、出来ない事だって有るじゃないか!」
母「考えなさい。」
べ「えっ?」
母「考えるの、そして頑張りなさい」
べ「何言ってんのさ!?」
母「それだけはいつも忘れちゃだめよ?」
べ「答えになってないってば!」
その後ボクは、もう少し大きくなってから親離れをして、
しばらく海の中を見て回って、そして、この水槽に越してきた。
「考えて、頑張れ」・・・・・か。
・・・・・。
ギ「ベニやんのお母さんがそう言ったの?」
べ「そうなんだ。まだ小さかったから、他の事はよく覚えてないんだけど、
母さんが言ったその言葉だけははっきり覚えてるんだ。」
ギ「忘れちゃだめだって?」
べ「うん、そう言った。」
べ「でね、最近よく考えるんだ。あれはどういう意味だったのかな?って」
ギ「適当に言ったんじゃないの?(笑)」
べ「いや、母さん、冗談言う人じゃなかったんだよ。」
ギ「そうなんだ。」
その時、にわかに回りが慌ただしくなり始めた。
そう、ご飯の時間だ。
ベ「ギンポっち、行かないの?」
ギ「ああ、いいよいいよ、たっぷりあるし、ここまで流れてくるっしょ?」
ベ「悪いね。」
ギ「全然。」

ギンポっちには、こう見えても浮き袋がきちんと有って、
あんまり上手じゃないけど、水面まで餌を食べに行く事だって出来る。
でも、僕と居る時は、気を遣ってくれてるのかな?
餌の時も、流れて来る餌しか食べないんだ。
ギ「水面まで行くの、めんどいじゃない?」
って、言ってるけど、案外優しいヤツだと思う。
でも、やっぱり思い出す。
あの時母さんが言った言葉・・・・・・・。
「考えるの、そして頑張りなさい」
(不定期で)つづく。
さて、そんな時は・・・・怪談シリーズ!?
・・・いえ、あれはきっと気の迷いだったんですよ、あれは(^^;
じゃなくて、こんな時はネタ枯れ劇場です!
第1シリーズでは、カクレクマノミペア(かどうかは分かりませんが)
にスポットを当ててみましたが、今回の主役はベニゴンベです(^^
そして、ネタ枯れの間を縫うようにして、
不定期に連載したりしなかったり
それではそれでは、ネタ枯れ劇場はじまりはじまり〜。
ネタ枯れ劇場 第3話「母の記憶」

ここは過密水槽デスロック通り3丁目
いつもの様に、フローパイプを眺めながら佇むベニゴンベ。
ヤ「どうしたんだいベニやん?元気無さげだね?」
べ「あ、おはよギンポっち」

声の主は、ヤエヤマギンポのギンポっちだった。
ベニゴンベより長くこの水槽に住み、
後から引っ越してきたベニゴンベとは、同じ底物同士仲良くやっている。
ギ「どうしたの?難しい顔して?」
べ「いや・・・時々思い出すんだけどね・・・。」
昔々、まだベニゴンベが海に住んでいた頃。
遠い日の記憶の中で、かすかに残る母の記憶。
母の後を追って、岩の上、砂の上、一生懸命ついて回った。
そんな時、ふと見上げた視線の先には・・・。
陽の光に照らされて、キラキラと輝く魚たち。
ひらひら自在に形を変える小魚の群れ。
ゆらゆらうねに逆らったり、身を委ねたりする魚たち。
ふわふわホバリングして獲物を探す魚たち。
いそいそ緩急を付けてリズムカルに動く魚たち。
いつもと変わらず、穏やかな景色がそこに有って、
いつもと変わらず、海の底からそれを見上げるベニゴンベ。
べ「かあさん?どうしてボクは泳げないの?」
母「何言ってるの(笑)泳げるじゃないの?」
べ「違うって!そうじゃなくて・・・ほら、みんなみたいに・・・。」
母「みんなみたいに泳ぎたい?」
べ「え・・・うん、ちょっとだけね。」
母「泳げるようになれるわよ」
べ「え!ホントに!?」
母「ええ、ベニちゃんが頑張りやさんならね。」
でも、大きくなってから知ったんだ。
僕たちゴンベには「浮き袋」ってのが無くて、
みんなみたいに、自由には泳ぎ回れないってこと。
そして、ある時かあさんにそれを問うた事があった。
べ「かあさん、僕らには「浮き袋」ってのが無いんでしょ?」
母「ええ、そうよ。」
ベ「でも、かあさん、頑張ればみんなみたいに泳げるって言ったよね?」
母「そうよ、いつでも頑張ればね。」
べ「頑張ったって、出来ない事だって有るじゃないか!」
母「考えなさい。」
べ「えっ?」
母「考えるの、そして頑張りなさい」
べ「何言ってんのさ!?」
母「それだけはいつも忘れちゃだめよ?」
べ「答えになってないってば!」
その後ボクは、もう少し大きくなってから親離れをして、
しばらく海の中を見て回って、そして、この水槽に越してきた。
「考えて、頑張れ」・・・・・か。
・・・・・。
ギ「ベニやんのお母さんがそう言ったの?」
べ「そうなんだ。まだ小さかったから、他の事はよく覚えてないんだけど、
母さんが言ったその言葉だけははっきり覚えてるんだ。」
ギ「忘れちゃだめだって?」
べ「うん、そう言った。」
べ「でね、最近よく考えるんだ。あれはどういう意味だったのかな?って」
ギ「適当に言ったんじゃないの?(笑)」
べ「いや、母さん、冗談言う人じゃなかったんだよ。」
ギ「そうなんだ。」
その時、にわかに回りが慌ただしくなり始めた。
そう、ご飯の時間だ。
ベ「ギンポっち、行かないの?」
ギ「ああ、いいよいいよ、たっぷりあるし、ここまで流れてくるっしょ?」
ベ「悪いね。」
ギ「全然。」

ギンポっちには、こう見えても浮き袋がきちんと有って、
あんまり上手じゃないけど、水面まで餌を食べに行く事だって出来る。
でも、僕と居る時は、気を遣ってくれてるのかな?
餌の時も、流れて来る餌しか食べないんだ。
ギ「水面まで行くの、めんどいじゃない?」
って、言ってるけど、案外優しいヤツだと思う。
でも、やっぱり思い出す。
あの時母さんが言った言葉・・・・・・・。
「考えるの、そして頑張りなさい」
(不定期で)つづく。
ネタ枯れ劇場第2話「ファインディングクマ子?」
ネタ枯れ劇場第2話「ファインディングクマ子?」
クマ子の思いを知ったクマ雄は、必死でクマ子を探しました。
でも、どこを探してもクマ子はいません。
クマ子は一体どこへ行ってしまったのでしょうか?
♂「ねえ、トゲ兄さん!クマ子知らない??」
ト「クマ子ちゃんかい?あ〜〜、そう言えば今日は見てないねぇ〜」

♂「ニシキ君、クマ子来てないかな?」
二「いや・・・え〜っと、う〜んと・・・・ごめん、来てないよ。」

♂「タテジマさん!クマ子見なかった?」
タ「いや?あっちにも、こっちにも、何処にもいないよ?」

クマ雄は後悔していました。
何であんな事聞いたんだろう?
どうしてクマ子の事、少しでも疑ったんだろう?
・・・・・・いや、疑ったのはクマ子じゃない。
煮え切らない自分を棚に上げて・・・・
ペアか、ペアじゃないかなんて悩んで・・・・
疑ってたのは自分自身の思いだろ?
クマ子にそれを押しつけてただけじゃないか!
途方に暮れるクマ雄。
それを見ていたまくろちゅちゅがクマ雄に話しかけました。
ま「兄ちゃん僕ね、昨日クマ子ねえちゃんに怒られたんだよ。」
♂「え!?どうしてだい?」
ま「ほら、あそこで遊んでて、「危ないからやめなさい」って」
まくろちゅちゅが指した先には・・・・・。

「フローパイプ」が有りました。
遠い昔、まだこの水槽にヤドカリ君やシッタカ君がいた頃、
フローパイプには転落防止用の安全ネットが設置されていました。
でも、ヤドカリ君もシッタカ君も居なくなってからは、
そのネットも撤去されていました。
・・・・そして更に悪い事に・・・・
キーパーが三重管のリターンパイプを抜いてしまったために、
フローパイプの保護管には、
小さな魚なら吸い込まれてしまいそうな開口部が空いていました。

一度吸い込まれたら二度と帰って来る事は出来ない・・・・。
タンクメイトからは「死の筒」と恐れられていました。
そこへ通りかかったのはデバ母さん。
デ「うちのデバ之介も、あそこに吸い込まれたの・・・・。」
そう、丁度2ヶ月くらい前の事でした。
フローパイプに吸い込まれたデバ之介は、
ウールボックスの中で、変わり果てた姿で発見されたのです・・・。
♂「・・・まさか?クマ子も!?」
水槽は、どこを探してもクマ子は居ません。
考えられる事はひとつ・・・・。
♂「待ってろよクマ子!!」
一直線に、フローパイプへと泳ぎ出すクマ雄。
!!!
それを遮るように、大きな黒い影がクマ雄の前に立ち塞がったのです。
♂「アズさん!?」
それはアズファーのアズさんでした。

♂「何すんだよアズさん!クマ子が、クマ子が落ちたんだよ!」
ア「クマ雄よく考えろ!お前までフローパイプに落ちてどうなる?」
♂「どいてくれよ!クマ子を連れて来るんだ!」
ア「クマ雄!無鉄砲と勇敢さをはき違えるんじゃない!」
♂「鮭や鮎だって激流をさかのぼってくるじゃないか!」
ア「馬鹿野郎!お前は鮭でも鮎でもない、スズメダイじゃないか!」
♂「だとしてもぉーー!!」
ア「キーパーにアピールするんだよ!!」
♂「キーパーに・・・アピール?」
ア「そう!いつも二匹で泳いでいるお前達が、一匹しかいなかったら、
きっとキーパーも不自然に思って探してくれるさ!」
♂「そんな都合良く行く訳ないじゃないか!」
ア「お前等ペアなんだろ!!」
♂「!!!・・・・・・解った・・・解った!やってみるよ!」
丁度、仕事を終えて帰宅したキーパーは、
夕飯を食べながら水槽内を物色しているところでした。
ア「今がチャンスだ!」
♂「よし!!」
クマ雄は、水槽内を精一杯泳ぎました。
水槽の隅から隅、上から下まで、精一杯アピールして泳ぎました。

ほら!僕は一匹しかいないよ!
僕の相棒、どっか行っちゃったんだよ!
気づいて、気づいてよ!
・・・・
キーパーは相変わらず、水槽を見たままぴくりとも動きません。
♂「ダメ・・・か・・・・。」
そう、諦めかけた時の事でした。
キーパーがおもむろにキャビネットの蓋を開けたのです。
そして、なにやらガサゴソやり始めたと思ったら、
水槽に向かって何かを投げ入れました。
ポチャン
♀「ちょっとぉ〜、超激流だったんですけど〜」
♂「クマ子!!」
幸いな事に、ウールマットが多少目詰まりを起こしかけていたため、
ウールボックス内には、クマ子が泳げるだけの水位が保たれていたのでした。
ずぼらなキーパーのおかげで、クマ子は助かったのです!
(ずぼらなキーパーのせいで、落下したとも言えるけど・・・。)
水槽内のみんなは大喜び。

クマ雄は大泣きです。

事情を知らないクマ子は、そんな皆にキョトン顔でしたが、
泣きじゃくるクマ雄を見て、全てを察した様でした。
♂「クマ子・・・ごめん!俺、もう、どうでも良い事気にしないから!」
♀「ふぅ〜ん、でも、どうせ私らペアじゃないんでしょ〜?」
♂「まあ「昔は」ね。」
♀「ふぅ〜ん。」
♂「過去なんてどうだって良いだろ?大事なのは今、そしてこれから、だろ?」
♀「・・・・だねっ!」
おしまい。

エンディングテーマ:ELLEGARDEN「スターフィッシュ」
出演
クマ雄 : カクレクマノミ♂
クマ子 : カクレクマノミ♀
ヤエヤマ爺さん : ヤエヤマギンポ
ナンヨウ姉さん : ナンヨウハギ
トゲ兄さん : トゲチョウ
ニシキ君 : ニシキヤッコ
タテジマさん : タテジマキンチャクダイ
アデ : アデヤッコ
レモ : レモンピール
まくろちゅちゅ : まくろちゅちゅ
デバ母さん : デバスズメ
アズさん : アズファー
※この物語は、ネタ枯れ中のキーパーが、
事実に基づき若干(?)の誇張を加えて作成致しました。
ちなみに・・・・
↓この辺りがノンフィックション

(自作ウールボックスです。)
本当にフローパイプから落っこちてたりして・・・・。
おしまい。
クマ子の思いを知ったクマ雄は、必死でクマ子を探しました。
でも、どこを探してもクマ子はいません。
クマ子は一体どこへ行ってしまったのでしょうか?
♂「ねえ、トゲ兄さん!クマ子知らない??」
ト「クマ子ちゃんかい?あ〜〜、そう言えば今日は見てないねぇ〜」

♂「ニシキ君、クマ子来てないかな?」
二「いや・・・え〜っと、う〜んと・・・・ごめん、来てないよ。」

♂「タテジマさん!クマ子見なかった?」
タ「いや?あっちにも、こっちにも、何処にもいないよ?」

クマ雄は後悔していました。
何であんな事聞いたんだろう?
どうしてクマ子の事、少しでも疑ったんだろう?
・・・・・・いや、疑ったのはクマ子じゃない。
煮え切らない自分を棚に上げて・・・・
ペアか、ペアじゃないかなんて悩んで・・・・
疑ってたのは自分自身の思いだろ?
クマ子にそれを押しつけてただけじゃないか!
途方に暮れるクマ雄。
それを見ていたまくろちゅちゅがクマ雄に話しかけました。
ま「兄ちゃん僕ね、昨日クマ子ねえちゃんに怒られたんだよ。」
♂「え!?どうしてだい?」
ま「ほら、あそこで遊んでて、「危ないからやめなさい」って」
まくろちゅちゅが指した先には・・・・・。

「フローパイプ」が有りました。
遠い昔、まだこの水槽にヤドカリ君やシッタカ君がいた頃、
フローパイプには転落防止用の安全ネットが設置されていました。
でも、ヤドカリ君もシッタカ君も居なくなってからは、
そのネットも撤去されていました。
・・・・そして更に悪い事に・・・・
キーパーが三重管のリターンパイプを抜いてしまったために、
フローパイプの保護管には、
小さな魚なら吸い込まれてしまいそうな開口部が空いていました。

一度吸い込まれたら二度と帰って来る事は出来ない・・・・。
タンクメイトからは「死の筒」と恐れられていました。
そこへ通りかかったのはデバ母さん。
デ「うちのデバ之介も、あそこに吸い込まれたの・・・・。」
そう、丁度2ヶ月くらい前の事でした。
フローパイプに吸い込まれたデバ之介は、
ウールボックスの中で、変わり果てた姿で発見されたのです・・・。
♂「・・・まさか?クマ子も!?」
水槽は、どこを探してもクマ子は居ません。
考えられる事はひとつ・・・・。
♂「待ってろよクマ子!!」
一直線に、フローパイプへと泳ぎ出すクマ雄。
!!!
それを遮るように、大きな黒い影がクマ雄の前に立ち塞がったのです。
♂「アズさん!?」
それはアズファーのアズさんでした。

♂「何すんだよアズさん!クマ子が、クマ子が落ちたんだよ!」
ア「クマ雄よく考えろ!お前までフローパイプに落ちてどうなる?」
♂「どいてくれよ!クマ子を連れて来るんだ!」
ア「クマ雄!無鉄砲と勇敢さをはき違えるんじゃない!」
♂「鮭や鮎だって激流をさかのぼってくるじゃないか!」
ア「馬鹿野郎!お前は鮭でも鮎でもない、スズメダイじゃないか!」
♂「だとしてもぉーー!!」
ア「キーパーにアピールするんだよ!!」
♂「キーパーに・・・アピール?」
ア「そう!いつも二匹で泳いでいるお前達が、一匹しかいなかったら、
きっとキーパーも不自然に思って探してくれるさ!」
♂「そんな都合良く行く訳ないじゃないか!」
ア「お前等ペアなんだろ!!」
♂「!!!・・・・・・解った・・・解った!やってみるよ!」
丁度、仕事を終えて帰宅したキーパーは、
夕飯を食べながら水槽内を物色しているところでした。
ア「今がチャンスだ!」
♂「よし!!」
クマ雄は、水槽内を精一杯泳ぎました。
水槽の隅から隅、上から下まで、精一杯アピールして泳ぎました。

ほら!僕は一匹しかいないよ!
僕の相棒、どっか行っちゃったんだよ!
気づいて、気づいてよ!
・・・・
キーパーは相変わらず、水槽を見たままぴくりとも動きません。
♂「ダメ・・・か・・・・。」
そう、諦めかけた時の事でした。
キーパーがおもむろにキャビネットの蓋を開けたのです。
そして、なにやらガサゴソやり始めたと思ったら、
水槽に向かって何かを投げ入れました。
ポチャン
♀「ちょっとぉ〜、超激流だったんですけど〜」

♂「クマ子!!」
幸いな事に、ウールマットが多少目詰まりを起こしかけていたため、
ウールボックス内には、クマ子が泳げるだけの水位が保たれていたのでした。
ずぼらなキーパーのおかげで、クマ子は助かったのです!
(ずぼらなキーパーのせいで、落下したとも言えるけど・・・。)
水槽内のみんなは大喜び。

クマ雄は大泣きです。

事情を知らないクマ子は、そんな皆にキョトン顔でしたが、
泣きじゃくるクマ雄を見て、全てを察した様でした。
♂「クマ子・・・ごめん!俺、もう、どうでも良い事気にしないから!」
♀「ふぅ〜ん、でも、どうせ私らペアじゃないんでしょ〜?」
♂「まあ「昔は」ね。」
♀「ふぅ〜ん。」
♂「過去なんてどうだって良いだろ?大事なのは今、そしてこれから、だろ?」
♀「・・・・だねっ!」
おしまい。

エンディングテーマ:ELLEGARDEN「スターフィッシュ」
出演
クマ雄 : カクレクマノミ♂
クマ子 : カクレクマノミ♀
ヤエヤマ爺さん : ヤエヤマギンポ
ナンヨウ姉さん : ナンヨウハギ
トゲ兄さん : トゲチョウ
ニシキ君 : ニシキヤッコ
タテジマさん : タテジマキンチャクダイ
アデ : アデヤッコ
レモ : レモンピール
まくろちゅちゅ : まくろちゅちゅ
デバ母さん : デバスズメ
アズさん : アズファー
※この物語は、ネタ枯れ中のキーパーが、
事実に基づき若干(?)の誇張を加えて作成致しました。
ちなみに・・・・
↓この辺りがノンフィックション

(自作ウールボックスです。)
本当にフローパイプから落っこちてたりして・・・・。
おしまい。
ネタ枯れ劇場第1話「クマ雄とクマ子の事情」
ネタ枯れ劇場 第1話「クマ雄とクマ子の事情」
カクレ♀「あの黄色いカワハギ超あっけなかったよね〜。」
カクレ♂「だね〜。」

3代目カクレクマノミペアの2匹。
キイロハギの脅威が去って、
今日も悠々と水槽内を散歩していました。
2匹は何処へ行くのも一緒。
餌の時も二人でパクパク。
眠る時も二人でゆらゆら。
その仲睦まじさは、皆が羨むほどでした。
でも、そんなある日の事・・・・
♂「ねぇ?クマ子」
♀「なぁに?」
♂「俺たちって、ペア・・・・なんだよね?」
♀「はぁ〜?今更何言ってんのよおバカ!」
♂「いや・・・別にどうでも良いんだけどさ・・・・・。
俺等って、別に「ペア」って銘打って売られてたわけじゃないじゃん?」
♀「そうだね。」
♂「単にキーパーが「大きいのと小さいの入れときゃペアになるっしょ」って
安直に考えて連れて来ただけじゃない?」
♀「そうだね。」
♂「だから、クマ子が実際俺の事どう思ってるのかって・・・・さ。」
♀「ふぅ〜ん、そんな事気にしてたの?」
♂「「そんな事」は無いでしょ!?」
♀「で?」
♂「何だよその言い方!」
♀「何よ!大きい声出して!もう知らないんだから!」
♂「おい!待てよ!待てったら!」
仏頂面でクマ雄の側から泳ぎ去っていくクマ子。
それを呆れ顔で見送るクマ雄。
♀「もう・・・・・知らないんだから・・・・。」
・・・・・次の日
朝から一匹、しかめっ面で泳ぐクマ雄。
水槽内の皆がいぶかしそうにその姿を見つめていました。
そんなクマ雄にヤエヤマ爺さんが話かけました。
ヤ「クマ雄や、クマ子はどうしたんだい?」
♂「知らないよ・・・・。」
ヤ「おやおや?ぬしが知らない訳はなかろうて。」
♂「だから知らないって!俺が一匹で居たら悪いのかい!?」
ヤ「カクレクマノミのペアは、いつも寄り添っておるのが相場じゃろう?」
♂「ペア、ペア、ペア、ペアって!そんな事誰が決めたんだよ!」
ヤ「ほほぉ〜、その様子じゃとクマ子と喧嘩でもしたようじゃのぅ。」
♂「だ〜か〜ら!知らねーって!俺、忙しいから。じゃあな!じいさん!」
ヤ「フォフォフォ、若い頃を思い出すのぅ・・・・(遠い目)」
しかし、餌の時間になっても、昼寝の時間になっても、
クマ子は一向に姿を見せませんでした。
♂「ふんっ、訳わかんねぇ!」
そう吐き捨てながらも、内心クマ子の事が心配なクマ雄でした。

落ち着かない様子でソワソワ、水槽内を忙しなく泳ぐクマ雄。
おやおや?タンクメイト達がヒソヒソ話を始めましたよ?
アデ「なぁ、あいつ見てみ?」
レモ「うわ、何かみっともなぁ〜」
アデ「だよな?何だか必死っぽくねぇ?」
レモ「ねぇ、多分クマ子と喧嘩したんだよ(笑)」
アデ「だよね〜、きっとそうだよね〜?寂しげ〜(笑)」
ナ「あんた達!やめなさい!」
そんなクマ雄を見かねたナンヨウ姉さんがクマ雄に声をかけました。

ナ「ねえクマ雄?クマ子、どうしたの?」
♂「知らないよ・・・・・。」
ナ「知らない訳ないでしょ?」
♂「何で皆、クマ子の事俺に聞くんだよ!知らないって!」
ナ「何でって?クマ子はあんたの彼女でしょ!」
♂「だから本当に知らないんだって!」
ナ「何をグジグジ言ってんのさ!あんた♂でしょ!?」
♂「だから俺も探してるんだってば!!・・・・あっ・・・。」
ナ「やっぱり・・・・何が有ったの?話してごらん?」
♂「・・・・実は」
クマ雄はナンヨウ姉さんに、
昨日、クマ子が泳ぎ去った時の事を話しました。
♂「・・・・って訳で、何がいけないのかさっぱり解らないんだ」
ナ「あのね、クマ雄、それは貴方が悪いよ。」
♂「はぁ?何で?」
ナ「貴方は女心ってもんが解っちゃいないねぇ!」
♂「何だよ姉さんまでクマ子の味方すんのかよ!」
ナ「考えてごらん?あんたらいっつも一緒に居るじゃない?
それはあんた、クマ子の事好きだからなんでしょ?」
♂「あの、その・・・・そりゃ、まあ・・・・。」
ナ「だったらさ?ペアで売ってたとかそうじゃないとか、
それって関係有ったのかな?」
♂「・・・・・・。」
ナ「でしょ?」
♂「・・・・・・。」
ナ「「ずっとそんな事思われてたんだ」って思ったら、私なら嫌だよ?」
♂「・・・・・・クマ子もそうだった・・・って事・・・・だよね?」
ナ「やっと解った?で、どうすんの?」
♂「俺・・・・・・・俺、ごめん!クマ子探して謝ってくるよ!!」
ナ「よ〜し、良い子だ!さっさと探してクマ子抱きしめておいで!」
♂「ありがと姉さん!」
自分の小ささに気付いたクマ雄は、
クマ子に謝りたい気持ちでいっぱいでした。
クマ子は何処にかくれんぼしているのかな?
大きなアーチのタテジマさんのおうちかな?
それとも小さなトンネル、マクロ坊やのベッドかな?
クマ雄は、一生懸命クマ子を探しました。
でも、どこを探してもクマ子はいませんでした・・・・。
♂「おーーーーいクマ子ーーーーどこ行ったんだーー!!」
つづく。つづくんかい!
カクレ♀「あの黄色いカワハギ超あっけなかったよね〜。」
カクレ♂「だね〜。」

3代目カクレクマノミペアの2匹。
キイロハギの脅威が去って、
今日も悠々と水槽内を散歩していました。
2匹は何処へ行くのも一緒。
餌の時も二人でパクパク。
眠る時も二人でゆらゆら。
その仲睦まじさは、皆が羨むほどでした。
でも、そんなある日の事・・・・
♂「ねぇ?クマ子」
♀「なぁに?」
♂「俺たちって、ペア・・・・なんだよね?」
♀「はぁ〜?今更何言ってんのよおバカ!」
♂「いや・・・別にどうでも良いんだけどさ・・・・・。
俺等って、別に「ペア」って銘打って売られてたわけじゃないじゃん?」
♀「そうだね。」
♂「単にキーパーが「大きいのと小さいの入れときゃペアになるっしょ」って
安直に考えて連れて来ただけじゃない?」
♀「そうだね。」
♂「だから、クマ子が実際俺の事どう思ってるのかって・・・・さ。」
♀「ふぅ〜ん、そんな事気にしてたの?」
♂「「そんな事」は無いでしょ!?」
♀「で?」
♂「何だよその言い方!」
♀「何よ!大きい声出して!もう知らないんだから!」
♂「おい!待てよ!待てったら!」
仏頂面でクマ雄の側から泳ぎ去っていくクマ子。
それを呆れ顔で見送るクマ雄。
♀「もう・・・・・知らないんだから・・・・。」
・・・・・次の日
朝から一匹、しかめっ面で泳ぐクマ雄。
水槽内の皆がいぶかしそうにその姿を見つめていました。
そんなクマ雄にヤエヤマ爺さんが話かけました。
ヤ「クマ雄や、クマ子はどうしたんだい?」
♂「知らないよ・・・・。」
ヤ「おやおや?ぬしが知らない訳はなかろうて。」
♂「だから知らないって!俺が一匹で居たら悪いのかい!?」
ヤ「カクレクマノミのペアは、いつも寄り添っておるのが相場じゃろう?」
♂「ペア、ペア、ペア、ペアって!そんな事誰が決めたんだよ!」
ヤ「ほほぉ〜、その様子じゃとクマ子と喧嘩でもしたようじゃのぅ。」
♂「だ〜か〜ら!知らねーって!俺、忙しいから。じゃあな!じいさん!」
ヤ「フォフォフォ、若い頃を思い出すのぅ・・・・(遠い目)」
しかし、餌の時間になっても、昼寝の時間になっても、
クマ子は一向に姿を見せませんでした。
♂「ふんっ、訳わかんねぇ!」
そう吐き捨てながらも、内心クマ子の事が心配なクマ雄でした。

落ち着かない様子でソワソワ、水槽内を忙しなく泳ぐクマ雄。
おやおや?タンクメイト達がヒソヒソ話を始めましたよ?
アデ「なぁ、あいつ見てみ?」
レモ「うわ、何かみっともなぁ〜」
アデ「だよな?何だか必死っぽくねぇ?」
レモ「ねぇ、多分クマ子と喧嘩したんだよ(笑)」
アデ「だよね〜、きっとそうだよね〜?寂しげ〜(笑)」
ナ「あんた達!やめなさい!」
そんなクマ雄を見かねたナンヨウ姉さんがクマ雄に声をかけました。

ナ「ねえクマ雄?クマ子、どうしたの?」
♂「知らないよ・・・・・。」
ナ「知らない訳ないでしょ?」
♂「何で皆、クマ子の事俺に聞くんだよ!知らないって!」
ナ「何でって?クマ子はあんたの彼女でしょ!」
♂「だから本当に知らないんだって!」
ナ「何をグジグジ言ってんのさ!あんた♂でしょ!?」
♂「だから俺も探してるんだってば!!・・・・あっ・・・。」
ナ「やっぱり・・・・何が有ったの?話してごらん?」
♂「・・・・実は」
クマ雄はナンヨウ姉さんに、
昨日、クマ子が泳ぎ去った時の事を話しました。
♂「・・・・って訳で、何がいけないのかさっぱり解らないんだ」
ナ「あのね、クマ雄、それは貴方が悪いよ。」
♂「はぁ?何で?」
ナ「貴方は女心ってもんが解っちゃいないねぇ!」
♂「何だよ姉さんまでクマ子の味方すんのかよ!」
ナ「考えてごらん?あんたらいっつも一緒に居るじゃない?
それはあんた、クマ子の事好きだからなんでしょ?」
♂「あの、その・・・・そりゃ、まあ・・・・。」
ナ「だったらさ?ペアで売ってたとかそうじゃないとか、
それって関係有ったのかな?」
♂「・・・・・・。」
ナ「でしょ?」
♂「・・・・・・。」
ナ「「ずっとそんな事思われてたんだ」って思ったら、私なら嫌だよ?」
♂「・・・・・・クマ子もそうだった・・・って事・・・・だよね?」
ナ「やっと解った?で、どうすんの?」
♂「俺・・・・・・・俺、ごめん!クマ子探して謝ってくるよ!!」
ナ「よ〜し、良い子だ!さっさと探してクマ子抱きしめておいで!」
♂「ありがと姉さん!」
自分の小ささに気付いたクマ雄は、
クマ子に謝りたい気持ちでいっぱいでした。
クマ子は何処にかくれんぼしているのかな?
大きなアーチのタテジマさんのおうちかな?
それとも小さなトンネル、マクロ坊やのベッドかな?
クマ雄は、一生懸命クマ子を探しました。
でも、どこを探してもクマ子はいませんでした・・・・。
♂「おーーーーいクマ子ーーーーどこ行ったんだーー!!」
つづく。つづくんかい!
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