ネタ枯れ劇場第2話「ファインディングクマ子?」

ネタ枯れ劇場第2話「ファインディングクマ子?」


クマ子の思いを知ったクマ雄は、必死でクマ子を探しました。
でも、どこを探してもクマ子はいません。

クマ子は一体どこへ行ってしまったのでしょうか?


♂「ねえ、トゲ兄さん!クマ子知らない??」
ト「クマ子ちゃんかい?あ~~、そう言えば今日は見てないねぇ~」
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♂「ニシキ君、クマ子来てないかな?」
二「いや・・・え~っと、う~んと・・・・ごめん、来てないよ。」
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♂「タテジマさん!クマ子見なかった?」
タ「いや?あっちにも、こっちにも、何処にもいないよ?」
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クマ雄は後悔していました。


何であんな事聞いたんだろう?


どうしてクマ子の事、少しでも疑ったんだろう?


・・・・・・いや、疑ったのはクマ子じゃない。


煮え切らない自分を棚に上げて・・・・

ペアか、ペアじゃないかなんて悩んで・・・・

疑ってたのは自分自身の思いだろ?

クマ子にそれを押しつけてただけじゃないか!


途方に暮れるクマ雄。


それを見ていたまくろちゅちゅがクマ雄に話しかけました。

ま「兄ちゃん僕ね、昨日クマ子ねえちゃんに怒られたんだよ。」
♂「え!?どうしてだい?」
ま「ほら、あそこで遊んでて、「危ないからやめなさい」って」

まくろちゅちゅが指した先には・・・・・。
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「フローパイプ」が有りました。


遠い昔、まだこの水槽にヤドカリ君やシッタカ君がいた頃、
フローパイプには転落防止用の安全ネットが設置されていました。

でも、ヤドカリ君もシッタカ君も居なくなってからは、
そのネットも撤去されていました。

・・・・そして更に悪い事に・・・・

キーパーが三重管のリターンパイプを抜いてしまったために、
フローパイプの保護管には、
小さな魚なら吸い込まれてしまいそうな開口部が空いていました。
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一度吸い込まれたら二度と帰って来る事は出来ない・・・・。
タンクメイトからは「死の筒」と恐れられていました。


そこへ通りかかったのはデバ母さん。

デ「うちのデバ之介も、あそこに吸い込まれたの・・・・。」

そう、丁度2ヶ月くらい前の事でした。
フローパイプに吸い込まれたデバ之介は、
ウールボックスの中で、変わり果てた姿で発見されたのです・・・。



♂「・・・まさか?クマ子も!?」



水槽は、どこを探してもクマ子は居ません。
考えられる事はひとつ・・・・。


♂「待ってろよクマ子!!」


一直線に、フローパイプへと泳ぎ出すクマ雄。



!!!



それを遮るように、大きな黒い影がクマ雄の前に立ち塞がったのです。

♂「アズさん!?」

それはアズファーのアズさんでした。
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♂「何すんだよアズさん!クマ子が、クマ子が落ちたんだよ!」
ア「クマ雄よく考えろ!お前までフローパイプに落ちてどうなる?」
♂「どいてくれよ!クマ子を連れて来るんだ!」
ア「クマ雄!無鉄砲と勇敢さをはき違えるんじゃない!」
♂「鮭や鮎だって激流をさかのぼってくるじゃないか!」
ア「馬鹿野郎!お前は鮭でも鮎でもない、スズメダイじゃないか!」
♂「だとしてもぉーー!!」




ア「キーパーにアピールするんだよ!!」




♂「キーパーに・・・アピール?」

ア「そう!いつも二匹で泳いでいるお前達が、一匹しかいなかったら、
  きっとキーパーも不自然に思って探してくれるさ!」

♂「そんな都合良く行く訳ないじゃないか!」  
  
  
ア「お前等ペアなんだろ!!」
  
  
♂「!!!・・・・・・解った・・・解った!やってみるよ!」


丁度、仕事を終えて帰宅したキーパーは、
夕飯を食べながら水槽内を物色しているところでした。


ア「今がチャンスだ!」
♂「よし!!」

クマ雄は、水槽内を精一杯泳ぎました。
水槽の隅から隅、上から下まで、精一杯アピールして泳ぎました。
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ほら!僕は一匹しかいないよ!


僕の相棒、どっか行っちゃったんだよ!


気づいて、気づいてよ!




・・・・



キーパーは相変わらず、水槽を見たままぴくりとも動きません。





♂「ダメ・・・か・・・・。」





そう、諦めかけた時の事でした。





キーパーがおもむろにキャビネットの蓋を開けたのです。




そして、なにやらガサゴソやり始めたと思ったら、
水槽に向かって何かを投げ入れました。





ポチャン





♀「ちょっとぉ~、超激流だったんですけど~」ng2-10.jpg




♂「クマ子!!」



幸いな事に、ウールマットが多少目詰まりを起こしかけていたため、
ウールボックス内には、クマ子が泳げるだけの水位が保たれていたのでした。
ずぼらなキーパーのおかげで、クマ子は助かったのです!
(ずぼらなキーパーのせいで、落下したとも言えるけど・・・。)


水槽内のみんなは大喜び。
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クマ雄は大泣きです。
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事情を知らないクマ子は、そんな皆にキョトン顔でしたが、
泣きじゃくるクマ雄を見て、全てを察した様でした。

♂「クマ子・・・ごめん!俺、もう、どうでも良い事気にしないから!」
♀「ふぅ~ん、でも、どうせ私らペアじゃないんでしょ~?」
♂「まあ「昔は」ね。」
♀「ふぅ~ん。」
♂「過去なんてどうだって良いだろ?大事なのは今、そしてこれから、だろ?」










♀「・・・・だねっ!」





おしまい。
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エンディングテーマ:ELLEGARDEN「スターフィッシュ」

出演

クマ雄 : カクレクマノミ♂
クマ子 : カクレクマノミ♀
ヤエヤマ爺さん : ヤエヤマギンポ
ナンヨウ姉さん : ナンヨウハギ
トゲ兄さん : トゲチョウ
ニシキ君 : ニシキヤッコ
タテジマさん : タテジマキンチャクダイ
アデ : アデヤッコ
レモ : レモンピール
まくろちゅちゅ : まくろちゅちゅ
デバ母さん : デバスズメ
アズさん : アズファー


※この物語は、ネタ枯れ中のキーパーが、
 事実に基づき若干(?)の誇張を加えて作成致しました。














ちなみに・・・・





↓この辺りがノンフィックション
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(自作ウールボックスです。)
本当にフローパイプから落っこちてたりして・・・・。




おしまい。

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テーマ : 海水魚 - ジャンル : ペット