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ネタ枯れ劇場2ndシーズン「母の記憶」

ここ最近、ネタが微妙に枯渇気味です。
さて、そんな時は・・・・怪談シリーズ!?
・・・いえ、あれはきっと気の迷いだったんですよ、あれは(^^;
じゃなくて、こんな時はネタ枯れ劇場です!
第1シリーズでは、カクレクマノミペア(かどうかは分かりませんが)
にスポットを当ててみましたが、今回の主役はベニゴンベです(^^
そして、ネタ枯れの間を縫うようにして、
不定期に連載したりしなかったり

それではそれでは、ネタ枯れ劇場はじまりはじまり~。

ネタ枯れ劇場 第3話「母の記憶」

08063004.jpg
ここは過密水槽デスロック通り3丁目
いつもの様に、フローパイプを眺めながら佇むベニゴンベ。



ヤ「どうしたんだいベニやん?元気無さげだね?」
べ「あ、おはよギンポっち」
08070901.jpg
声の主は、ヤエヤマギンポのギンポっちだった。
ベニゴンベより長くこの水槽に住み、
後から引っ越してきたベニゴンベとは、同じ底物同士仲良くやっている。


ギ「どうしたの?難しい顔して?」
べ「いや・・・時々思い出すんだけどね・・・。」


昔々、まだベニゴンベが海に住んでいた頃。
遠い日の記憶の中で、かすかに残る母の記憶。
母の後を追って、岩の上、砂の上、一生懸命ついて回った。
そんな時、ふと見上げた視線の先には・・・。


陽の光に照らされて、キラキラと輝く魚たち。

ひらひら自在に形を変える小魚の群れ。

ゆらゆらうねに逆らったり、身を委ねたりする魚たち。

ふわふわホバリングして獲物を探す魚たち。

いそいそ緩急を付けてリズムカルに動く魚たち。



いつもと変わらず、穏やかな景色がそこに有って、

いつもと変わらず、海の底からそれを見上げるベニゴンベ。


べ「かあさん?どうしてボクは泳げないの?」
母「何言ってるの(笑)泳げるじゃないの?」
べ「違うって!そうじゃなくて・・・ほら、みんなみたいに・・・。」
母「みんなみたいに泳ぎたい?」
べ「え・・・うん、ちょっとだけね。」
母「泳げるようになれるわよ」
べ「え!ホントに!?」
母「ええ、ベニちゃんが頑張りやさんならね。」


でも、大きくなってから知ったんだ。
僕たちゴンベには「浮き袋」ってのが無くて、
みんなみたいに、自由には泳ぎ回れないってこと。
そして、ある時かあさんにそれを問うた事があった。


べ「かあさん、僕らには「浮き袋」ってのが無いんでしょ?」
母「ええ、そうよ。」
ベ「でも、かあさん、頑張ればみんなみたいに泳げるって言ったよね?」
母「そうよ、いつでも頑張ればね。」
べ「頑張ったって、出来ない事だって有るじゃないか!」
母「考えなさい。」
べ「えっ?」
母「考えるの、そして頑張りなさい」
べ「何言ってんのさ!?」
母「それだけはいつも忘れちゃだめよ?」
べ「答えになってないってば!」


その後ボクは、もう少し大きくなってから親離れをして、

しばらく海の中を見て回って、そして、この水槽に越してきた。



「考えて、頑張れ」・・・・・か。



・・・・・。



ギ「ベニやんのお母さんがそう言ったの?」
べ「そうなんだ。まだ小さかったから、他の事はよく覚えてないんだけど、
  母さんが言ったその言葉だけははっきり覚えてるんだ。」

ギ「忘れちゃだめだって?」
べ「うん、そう言った。」
べ「でね、最近よく考えるんだ。あれはどういう意味だったのかな?って」

ギ「適当に言ったんじゃないの?(笑)」
べ「いや、母さん、冗談言う人じゃなかったんだよ。」
ギ「そうなんだ。」

その時、にわかに回りが慌ただしくなり始めた。
そう、ご飯の時間だ。

ベ「ギンポっち、行かないの?」
ギ「ああ、いいよいいよ、たっぷりあるし、ここまで流れてくるっしょ?」
ベ「悪いね。」
ギ「全然。」

08070902.jpg
ギンポっちには、こう見えても浮き袋がきちんと有って、
あんまり上手じゃないけど、水面まで餌を食べに行く事だって出来る。
でも、僕と居る時は、気を遣ってくれてるのかな?
餌の時も、流れて来る餌しか食べないんだ。
ギ「水面まで行くの、めんどいじゃない?」
って、言ってるけど、案外優しいヤツだと思う。


でも、やっぱり思い出す。
あの時母さんが言った言葉・・・・・・・。



「考えるの、そして頑張りなさい」




(不定期で)つづく。


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テーマ : 海水魚 - ジャンル : ペット

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