タテジマおやじ

今を遡る事十数年前の事です。
友人宅の近所に、夫婦で営む小さな洋食屋が有りました。

近所であれば、店主が出前を届けてくれるのですが、
迷彩のカーゴパンツに安全靴、そこにグラサンをかけて、
幌のジープを駆ってオムライスを届けるアメリカンなオヤジ。
友人内では「和風マッカーサー」と呼ばれていました。
(いえ、何となくイメージで(^^;)

そんなオヤジのお店には、私の定位置が有りました。
お店に入ってすぐ右手の4人掛けテーブル席。
そして、入り口に背を向けて掛けるどちらかの椅子。
何故なら、そこからは一番良く「水槽」が見えたから。

そこで飼われていたのは「海水魚」でした。
当時、マリンアクアリストではなかった私でしたが、
その魚の事はよく知っていました。

その魚とは「タテジマキンチャクダイ」です。
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(これは我が家のタテジマさん♪)

そして、覚えている範囲でタンクメイトをご紹介します。


タテジマキンチャクダイ
以上。っておい!!


・・・いや、忘れている訳ではなくてですね?
オヤジ、タテキン単独飼いしてたんです

私、当時は淡水アクアリストだったので、
海水魚についての知識なんて全くのゼロでした♪
「たぶん、業務用の塩とか使ってんだろうなぁ」
とか、恐ろしい想像してましたし(^^;

だから、魚の名前なんてさっぱり分からなかったんですけど、
ガキの頃に「良いなぁ~」と思ったタテキン。
コイツだけはピンポイントで知ってたんですね(^^

当時、90cm水槽でアロワナ飼ってた私が、
「この水槽、大きいなぁ」と感じた覚えが有るので、
恐らくは120cm水槽程度でしょうか?
そこにベアタンクでタテキン単独飼い・・・渋い。

そんな水槽が有る、オヤジのお店が好きでした(^^



・・・その後、就職して実家を離れ、歳月は流れ・・・。



オヤジのお店の事もすっかり忘れていたある日の事、
8~9年ぶりくらいでしょうか?
久しぶりに再会した友人と話の流れで
「マッカーサーの店、行ってみる?」という展開になりました。
お店に近づくにつれ、忘れてた記憶がもたげてきます。

オヤジのお店に水槽が有った事

いつも座ってた席の事

悠々と泳いでいたタテキンの事。


・・・久しぶりに訪ねたオヤジのお店。
オヤジさん、しっかり私や友人の事を覚えててくれました(^^

しかもそこには、当時と同じ水槽が鎮座していました(^^
そして、タンクメイトは未だにタテキンのみ♪
「このオヤジさん、相当タテキンが好きなんだなぁ」と思いつつ、
昔話に花が咲きました。
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(これは、うちの王子♪)

そして、何気なく私がたずねた一言。
「こいつ、昔から居る個体じゃないですよね?」
すると。



オヤジ「いや、昔から居る子だよ。」



・・・マ、マジですか!?

だとしたら、もう10年は生きてるでしょ??
そう思ってよくよく話を伺ってみると、
何でもこの個体、500円玉サイズのウズマキから飼い始めて、
かれこれ12~3年になるそうです(^^
(年数が曖昧なのは、私の記憶が曖昧だからです。)

そして、その飼育法たるや極めてオーソドックス。
OF水槽にサンゴ礫を放り込んだフルウェット濾過で
換水は月に約1/4程度。
餌は、海苔を含めて種類は食べさせているものの、
これと言って珍しい物は与えてないそうです。

ただ、ウズマキを飼い始めてから今まで、
クリーナーを含めてタンクメイトの追加は一切無し。

これ凄くないですか?

今でさえ、20cmオーバーのタテキンで存在感有りますけど、
購入当時なんて、120cm水槽でロリウズマキ単独飼いですよ!?

「別に特別な事やってないんだよ。」

と笑うオヤジさんでしたが、その飼い方が十分特別ですから・・・。
そして、「海水魚が好きなんですね」と問う私に対して、




いや、俺は海水魚が好きなんじゃなくて、
タテキンが好きなんだよ。



全俺が涙しました(ノД`;)
もう、名言辞典とかに載せて欲しい位の名言です。

そう言えば、まだあの幌付ジープにも乗ってましたし(^^
好きな物には徹底的に拘るこの姿勢、
すごいです、このオヤジさん。

そして、図らずとも過去、
そんなオヤジさんの水槽に触れて育った私の水槽は・・・




ぐちゃぐちゃ。
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今日のベニゴンベ
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「ベニゴン単独飼いで伝説になれ!!」



おしまい。

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テーマ : 海水魚 - ジャンル : ペット