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ネタ枯れ劇場2ndシーズン「パラダイムシフト」

あの・・・・・もう、今更過ぎて、どなたも覚えていないと思いますが、
「ネタ枯れ劇場2ndシーズン」の続きとか・・・。
ちなみに、前回までのお話は・・・
2ndシーズン第1話
2ndシーズン第2話
です(^^;;;;;;;;;;;;;;;


幼い頃に聞いた母の言葉

「考えるの、そして頑張りなさい」

最近は、その言葉の意味を考えて、考えて、考えてばかりで・・・・・。
で、これでもかって位に考えてみて解った事は、
「アレコレ考えても何も分からない」ってこと。
だったら一度「頑張ってみる。」そうする事にした。

09052701.jpg
あの、フローパイプのてっぺんまで、
あそこまで「頑張って」泳いで行けたなら。
みんなが「最高」って言うその景色を見る事が出来たなら。
もしかしたら、何か分かるかもしれない、そう考えたんだ。

ソ「おやおや?ゴンベ風情が何をおっ始める気だい??」
09052702.jpg
案の定、ソメワケヤッコのソメールが冷やかしに来た。
ベ「あのてっぺんまで泳いでみようと思ってね。」
ソ「おいおいおいおい、浮き袋も無いくせに大丈夫かいwww」
ベ「やってみなきゃわかんないだろ?」
ソ「あれあれwww今日はやけに強気だねぇ?」
ベ「まあね。」

母さんの言葉の意味を理解するため、頑張って泳いでみる。
あのてっぺんまで行けたら、何か分かるのかな?
もちろん、僕が生まれた海には、あんな筒は無かったし、
母さんだってあんな物、知らなかったと思う。
だから、何か分かりそうな気もするし、分からない気もする。
でもひとつ、確実に言えるのは・・・。

「やらなければ何も変わらない。」って事だ。


「行くぞ!!」


泳いだ、必死になって泳いだ。

・・・つらい。

回りを見る余裕なんて、これっぽっちも無い。

息が切れる・・・苦しい・・・。

泳ぎながら僕は、あの日の事を思い出していた。

母さんの背中を追いかけてた遠い日。
見上げると、そこにはたくさんの魚達が、
思い思いの姿できらきら踊ってた。
子供の頃の記憶、思い出のフィルターを通すから、
ちょっぴり色を増して覚えてるんだろうけど、
いつの日か、僕もあんな風に泳げるのかな?


・・・でも、あんな風に優雅に泳げないって事は、
残念ながらもう、解ってしまったんだ。

だったら、どうして母さんは、
「頑張って考えろ」なんて言ったんだろう?

そっか、その答えが知りたかったから、
今、こうやって泳いでるんだっけ?
いけないけない、あれこれ考えるのは、
まずはてっぺんまで泳いでってからだった!

必死に、必死に泳いだ。

今まで生きてきた中で、一番頑張った。

ただ、てっぺんだけを見据えながら。




・・・・。




ク「良く来たねぇ、ベニやん。」
ベ「あ・・・れ??ここは!?」

クマ雄の声で、ふと我に返ったんだけど・・・
あれ?・・・泳いで、泳いでたら、
苦しくなって、頭の中が真っ白になって・・・。
で、それから・・・ここは!?

ク「フローパイプのてっぺんだよ」
09052703.jpg
べ「・・・泳いで・・・これたんだ!!」

最後、どうやってここまで辿り着いたのか?
どうやって、この場所にしがみついたのか?
正直、何も覚えて無いんだ。

でも・・・でも、やっとここまで来れたんだ!!

かあさん、僕、頑張ったんだ!

かあさんの言葉の意味、分かるかなぁ?


さあ、てっぺんから見る景色って、どんなだい?
09052704.jpg
眼下に広がるのは、いつも僕が過ごしてた世界。
てっぺんからみると、こんな風に見えるんだ!
いつも見上げてるみんなを、上から見てる。

「すごい!!」


・・・すごい、うん。すごい、良い景色だ。


でも・・・それだけだった。


・・・・・。


09052705.jpg
ク「ベニやん、どうしたんだい?こんな所まで来て。」
彼は、カクレクマノミのクマ雄。
以前、奥さんがこのフローパイプから落っこちたんだって。
おかげで今は、誰も落っこちないようにネットが付いたんだ。
(ネタ枯れ劇場1stシーズン→第1話第2話
ベ「うん・・・実はね・・・」

僕はクマ雄に、海に住んでた時の事、母さんに言われた言葉、
そして、今日ここにやって来た理由、それを全部話した。

ク「そっか、ベニやん、そんな事が有ったんだ。」
べ「うん、それで頑張ってみたんだけどね。
  結局、分かった事と言えば、
  ここから見る景色はすごく綺麗で、
  でも、浮き袋が無いとすごくしんどいって事。
  あと、君たち夫婦が一等地に住んでるって事かな?」

ク「あはは、でしょ?」
ベ「うん・・・でも、頑張ってみたんだけど、
  また結局、答えは出なかったみたい。」

ク「でもさ、すごいよねベニやん。」
ベ「え?」
ク「浮き袋無いのにここまで来ちゃうって、すごい事だよ?」
ベ「いや、僕だって正直、何考えてんだろって思うよ(笑)
  母さんがあんな事言ってなかったら、きっとやんないよ。」

ク「ベニやんのお母さん、すごいじゃん(笑)」
ベ「全くだよ(笑)こうやってクマ雄んちで喋る日が来るなんて、
  全然考えてもいなかったしね。」

ク「とにかく何でも、1回やってみるもんだね。」
ベ「ね、ホント、そうだよ。」
ク「でもさ、ベニやん羨ましいよ。」
ベ「え?なんで?」
ク「いつもさ、ここから見てると思うんだけど、
  上手に石の上、ぴょんぴょん泳いでいくじゃない?」

ベ「そういう泳ぎ方しか出来ないんだけどね。」
ク「でも、僕らにはそれが出来ないんだよ?」

ベ「・・・・。」

ク「ん?どうかした?」
ベ「・・・うん、何となく、何となくだけど、分かったような・・・。」
ク「母さんの言葉の意味が?」
ベ「・・・うん。」


09052706.jpg
僕は、今日の今日まで、母さんの言った言葉の意味を考えてた。

「考えて、頑張れ」

そう、ずっと考えて、それでいて、ちっとも答えなんて出なくて、
だから今日、思い切って頑張ってみたんだ。

辛くて、苦しくて。

そして、辿り着いた先に有ったのは、
いつもと違った景色と、いつもと違った話し相手。
それだけだった。


でも、それでいて何となく分かった事が有った。
クマ雄はこう言った。
「浮き袋が無いのにすごい」って。
僕は、どうしてここまで泳いで来れたんだろう?
それは、考えて、煮詰まって、頑張ったから。
昔、母さんが言った事をやってみたらこうなったんだ。

結局、母さんが僕に伝えたかった事って、
「考える事」や「頑張る事」
その過程のひとつひとつが大切なんだって事じゃないかな?


そう。考える事や頑張る事をやめてしまったら?
ステレオタイプの生き方が悪いわけじゃない。
けど、「自分はこうだ」とか「自分には出来ない」って、
自分で自分を枠にはめる必要なんて無いよね?

「浮き袋が無い」

僕らゴンベにとって、この事実はどう頑張ったって変えようはない。
・・・けど、だからってそれを負い目に生きる事も無いし、
浮き袋が無いからこそ出来る事だって有る。

だったら僕は、少しでも幸せに生きられる方法を考えよう。
そして、頑張ってそれを実践してみようと思う。


たとえ結果的に、みんなが「失敗だ」って言っても
その過程で得られる物が大きいんじゃないかと思う。
物事の考え方なんてのは、見え方や捉え方・・・
そう、価値観の違いによって、魚それぞれだと思うんだ。
だから、考えて、頑張った末に出した答えなら、
たとえ周りのみんなが間違いだって言っても、
僕にとっては正解なんじゃないかと思う。

・・・きっと母さんは、僕にそれを気付かせるために、
あんな抽象的な言い方をしたんじゃないかな?
だってほら、そういう事って、
人から「こうなんだよ」って聞かされるよりも、
自分で「そうか!」って分かった方が、何十倍も確信的に思えるでしょ?


・・・って、実は全然違うかもしれないけどね(笑)

でも僕は、これからも考えて、頑張って生きていこうと思う。
もし、僕の理解が間違ってたら、
鼻で笑ってやってくれれば良い(笑)
だとしても、そのうちきっと分かる日が来ると思うんだ。




09052707.jpg
考えて、頑張り続けてたらね。






ネタ枯れ劇場2ndシーズン ~完~




~CAST~
初代ギンポっち:ヤエヤマギンポ(故)
2代目ギンポっち:パウダーブルーS・F
ソメール:ソメワケヤッコ
クマ雄:カクレクマノミ♂
ベニやん:ベニゴンベ


エンディングテーマ
ELLEGARDEN「スターフィッシュ」


たった3話が、足かけ10ヶ月とか・・・。

~ お 糸冬 い ~
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テーマ : 海水魚 - ジャンル : ペット

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