OMS

「白点病」
海水魚を飼育する上で一度は悩まされる病気の一つですよね。
かく言う私も、過去、無脊椎の飼育を諦めた最たる理由が、
白点を抜本的に治療出来る飼育環境を得るためでした。
そして、ネットで白点の治療法を検索してみると、
低比重、銅、換水法、GFG、その他・・・・。
眉唾な物を含めると、数多の方法がヒットしてきますよね。



・・・ですが。



どの方法も、水槽に蝕む白点の抜本治療を願うのであれば、
少なからず魚に負担を強いる方法である事は間違い有りません。
-魚に負担が小さく、白点に有効な方法-
そんな方法を模索し、ネットを彷徨っていたある日の事・・・。


見つけてしまいました。


従来の、魚体に負担を強いる治療方法とは根本的に違って、
この方法では、魚に一切負担がかかりません。
少し前、人間で言われるようになった「予防医学」
すなわち、病気になってから治すのではなく、
病気になりにくい体を作る、という考え方ですよね。

今回私が発見した白点対策も、それと同じ考え方で、
「白点を未然に予防する」という理論に基づいています。
従前から、免役を高める成分を餌に混ぜて与えたり、
粘膜を保護する添加剤を投与したりと、
“予防する”という考え方は普通に存在していました。
今回の方法は、それらの発展系とでも言いましょうか?

今回発見した白点対策、その方法とは・・・。





「OMS法です。」





OMS法、恐らく皆さん、初耳ですよね?
そう思います。
恐らく、専門誌等でも過去、一度も取り上げられた事の無い方法だと思います。
もしかしたら、こうやって個人レベルでネタにするのも、
このblogが最初になるかもしれません。
そのOMS法ですが、あれこれ御託を並べる前に、
まずはネットで見つけた、とある記事をご一読下さい。


▼「サンゴの天敵、魚の味方 オニヒトデに免疫力高める成分か」
海の厄介者が魚を育てる―。
サンゴの天敵、オニヒトデと同じ水槽で育てると、マダイが病気にかかりにくく、成長が早まる効果があることが、愛媛大南予水産研究センター(愛媛県愛南町)の三浦猛教授らの研究で分かった。

オニヒトデの分泌物に、魚の免疫力を高める成分が含まれていると三浦教授はみている。

 オニヒトデは沖縄から関東以南の太平洋沿岸で時折、大発生しサンゴに被害を与えるが、駆除しても焼き捨てるだけで有効な利用法はなかった。三浦教授は「成分をうまく抽出できれば、魚の餌に混ぜるなどして養殖に役立てることができそうだ」と話している。

三浦教授によると、思わぬ効用を発見したのは昨年10月ごろ。学生が釣ったマダイを数個の水槽に分けて育てていたところ、寄生虫感染で表皮が白くなる白点病が流行。オニヒトデを一緒に飼っていた水槽を除き、マダイはほぼ全滅した。

約3週間の飼育実験で、オニヒトデと一緒だと免疫を担う白血球の働きが高まることが判明。餌を食べる量も増え、マダイだけで育てた水槽に比べ、成長速度が2倍になった。 
2009/09/05 16:45 【共同通信】

ソースは→こちら



だそうです。
しかし、免疫を活性化させるなんて、
白点以外にも色んな病気に対して効果が有りそうです。
そう、今回ご紹介する白点予防法「OMS法」とはつまり・・・



O→ONI→鬼
M→MARINE→海
S→STAR→星

鬼海星 



そう「オニヒトデ法」です。

方法は至って簡単!サンプなり濾過槽なりに、
成体のオニヒトデを2、3放り込んでおけばOKです(^^
えっと、数に根拠は有りませんけどねwww

さぁて、自宅の水槽がOF水槽なあなた!
今すぐオニヒトデを2、3匹濾過槽に放り込みましょう!!

え?水槽がOFじゃない場合や、
濾過槽やサンプに余裕が無い場合はどうするんだって?
んなもん簡単簡単!
タンクに直接放り込んでしまえば良いんですよ。
たかだか30~40cm程度のヒトデ数匹じゃないですか(^^

しかし、オニヒトデって普段は何食べてるんでしょう?
ポリプ食べてるって事は、肉食性である事は間違い無さそうですし、
オニヒトデを餌付けるのって、
ポリプ食のチョウを餌付けるのと同じ要領でしょうか?



と、言う事は?



①オニヒトデの餌付けに挑戦

②ポリプ食チョウの餌付けが上手くなる

③白点出なくなるし、チョウ飼ってみるか?

④なんだ、チョウってオニヒトデと同じ要領で餌付くんじゃん?

⑤空前のチョウブーム到来

⑥ファインディング・ニモ2公開「主演:ハクテンカタギ」

⑦チョウブーム加速

⑧OMS法、更なる大ブーム

⑨魚混泳水槽が大ブームに

⑩オニヒトデの乱獲が社会問題に



何というバタフライ効果!!!
そう、チョウチョウウオだけにね。(←上手い事言ったつもり。)
では、上記のそれぞれの過程において予測される事象を、
時系列順に整理してみたいと思います。

①~②(黎明期)
方々の掲示板で「オニヒトデが餌付きません」というスレッドが立つ。
また、「コブヒトデでもOK」というガセ情報が物議を醸す。

③~⑤(浸透期)
シマ、スミレ、ニシキに代わって、
ハクテンカタギ、ハナグロ、オウギ飼育がブームに。
「ハクテンカタギがハクテン病」というネタが流行る。

⑥~⑦(流行期)
女子高生がハクテンカタギのストラップを付け、
ディズニーストアではオニヒトデのぬいぐるみが販売される。
流行語大賞が「ポリプ食系男児」に。

⑧~⑨(定着期)
「水槽+上部フィルター+オニヒトデ」が、
海水魚のスターターキットとしてホムセンで販売され始める。
うちの水槽が「飼育数控え目のゆったり水槽」と言われるようになる。

⑩~ (熟成期)
オニヒトデ漁を追ったドキュメント映画「ザ・オニヒトデ」が米国で公開され、
各地でオニヒトデの保護運動が活発化、
ブリード物のオニヒトデが流通するようになる。


・・・・以上は、各過程において人々が取り得る行動と、
その結果によって起こり得る事象が社会に与える影響を予測し、
それが最も少なかったケースを想定したシミュレートです。
仮に、予測が少しでも上方に振れた場合、いったいどうなってしまうのか?

もしかしたら私たちは近い将来、
自然下のオニヒトデを観れなくなってしまうかもしれません。


それに、前述の記事にいち早く反応した一部のアクアリストの間において、
OMS法は、既に確立された飼育法になっている可能性も捨て切れません。
また、老舗のアクアショップでコッソリキャビネットを覗いてみたら、
サンプや濾過槽に大量のオニヒトデが放り込まれているかもしれません。

ナチュラルシステムが、SPS飼育における革命だったとするならば、
OMS法は、魚水槽における革命である事は言うに及びません。
いずれにせよ近い将来・・・・



-魚屋の時代がやって来る。-



私にとって、これは喜ばしい事なのかもしれませんが、
それは「オニヒトデという犠牲」に支えられた脆いブームであって、
素直にアドを打つことが出来ないのも率直な感想です。

正直、今回これをblogネタとして取り上げてしまった事。
記事としてアップした今でも迷っています。
近い将来、オニヒトデが自然の海から絶えてしまったとしたら?
その0.000001%だけでも私のblogの責任だとしたら?

そんな事を考えると・・・不安で夜しか熟睡出来ませんし、
正直、食事も3食しか喉を通りません。



これが、2009年10月現在の実態なのです。
・・・・皆さん、ご存じでしたか?






まあ、私は知りませんけど。

しかし、共同通信の記事中にある、
「成分をうまく抽出できれば、魚の餌に混ぜるなどして
 養殖に役立てることができそうだ」

の部分が実現して、趣味の海水魚飼育にも恩恵が有ればなお良いですね(^^
後半の「成長速度が2倍」って部分は、ちょっと余分ですよね。

ちなみにOMS法を我が家の水槽で実践するとどうなるか?
ちょっとイメージしてみました。







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さあ!あなたもOMS法をお試しあれ!!





今日のベニゴンベ
09102502.jpg
「反省はするけど、後悔はしていない。」




※ネタ元の記事は本物です。




おしまい。
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