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怪談シリーズ第2夜 「濡れた助手席」

第2夜 「濡れた助手席」

ダム湖での肝試しを終え、私達は帰路に着きました。
A君が運転するSUVに、B君、C君、私が乗り、D君はバイクで後から着いてきます。
車内では、あえてそうしているのでしょうか?
いつになく皆饒舌で、会話に空きを作らないように務めていたようにも思えます。

そして、山道を下ること十数分、やっと車内の雰囲気も和みはじめた頃でした。
車は少しRのきついカーブに差しかかりました。
すると、後ろからバイクで着いてきているD君が急にヘッドライトを消しました。
・・・・・と思った直後、今度は凄いスピードで私達の乗った車を追い抜いて行くのです。

車内の皆がいぶかしむ中、車はD君のバイクに追いつき、追い越しました。
するとD君、今度はもの凄いパッシングで私達を煽り始めるのです。

車内の皆は、完全にD君が遊んで煽っているのだと思い、
A君は遊び半分にアクセルをベタ踏みにし、D君を振り切ろうと必死です。
D君は、その後もパッシングを繰り返しながら必死に着いてきます。

そんな追い駆けっこがどの程度続いたでしょうか?

山道を下って最初の信号が、黄色点滅から赤に変わる寸前でした。
私達の乗った車はそのまま通過し、D君はタッチの差で信号に捕まりました。

そして私達は、自販機のある少し広めの停車帯に車を停め、D君を待ちました。

少し待つとD君が追いついてきて、ヘルメットを脱いで開口一番


「お前ら、大丈夫だったか!?」

・・・・車に乗っていた全員、その言葉の意味が飲み込めません。


D君はその言葉の意味を説明し始めました・・・・。


D君から聞いた話はこうです。


まず、山道のカーブで急にヘッドライトを消し、
その後私達の乗った車を猛スピードで追い抜いていった件ですが・・・・・。

D君がカーブに差しかかったところ、
カーブの内側に物凄い違和感を感じて視線を向けたそうです・・・。


そこには・・・・。


ずぶ濡れで真っ白なワンピースを着た女性が立っていて、
恨めしそうな視線でD君を見たそうです。



すると、急にバイクのエンジンやヘッドライトが全て切れてしまったというのです。

やばいと思ったD君は、必死にエンジンをかけ直そうとしたらしいのですが、
何故か、何をやっても全くエンジンがかからない。


その間も女性は、その場を動くでもなく、
ずっと、ただひたすらD君の事を恨めしそうに見つめていたそうです。


D君がパニックになって大声を上げると、
女性が居なくなって急にバイクのエンジンがかかったそうです。
そして猛スピードでその場を立ち去り、
私たちの乗った車を追い越して行ったらしいのですが・・・


私たちの乗った車が再度D君のバイクを追い越した時、今度は・・・・


さっき見た女性が、車のルーフにしがみつき、
サンルーフをこじ開けようとしていたというのです。



そして、それを知らせるために必死でパッシングしたけど伝わらず、
その後信号に捕まり、交差道路から車も来ていたため、
追跡を断念せざるを得なかったと言うのです。


・・・


・・・・


・・・・・


にわかに信じ難い話ですし、
私の理解の範疇をとうに越えてしまっています。

でも、それを見たのはD君だけです
D君が皆を驚かせようとウソを付いているのかもしれません。


しかし、そう思いたくても、思えないような出来事が・・・・。


少し離れて停めてあった車に様子を見に戻ったA君が、私たちを大声で呼ぶのです。


そこには・・・・。


どう見ても、無理矢理こじ開けた半開きのサンルーフ。

そして、ぐっしょりと濡れた助手席のシート。


サンルーフなんて開けてません。
仮に開いてたとしても雨は降ってません。
もちろん、助手席のシートは元々濡れてはいませんでした。

それはよく知っています。

何故なら、

ほんの数分前までそこに座ってたのは私でしたから・・・・・。


皆、考えは同じでした。

このまま、車に乗って町まで下る勇気は誰にも有りませんでした。
ただただ、その場に座り込み、白みかけた夜が完全に明けるのを待ちました。


~つづく~
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テーマ : 海水魚 - ジャンル : ペット

コメント

読まぬと言いつつ,
RSリーダに登録され自動で私のPC上にて更新されてるわけで・・・

読んでもた!
夜中の1時。
コメント書いてる最中も背後の気配が気になります・・・
あぁ,ほんま怖い・・

たぶん、すでにサンルーフをこじ開け、少しの隙間から入り込んだんでしょうね・・・。
そしてトミーさんが知らぬ間にその女性を抱っこしてたんですよ。
みんなが車を降りてからその女性は、
『ここに居たのよ~っ』と分かって欲しくて
印(シートの濡れ)を残したのだと思われます。
恐~い! キャ~ッ(@@;

>umeoct1さん
読んでいただけましたか!有難うございますm(__)m
どうですか?ダムとはそこまで関係無いお話でしょう?
umeoct1さんのお仕事に差し支え無ければ良いのですが...。

背後の気配もそうですけど、あて、シャンプーしてる時の背後とかも気になりません?

>ブ~ビィさん
って言うか、昨夜から自分の記事より、ブ~ビイさんのコメントの方が怖いんですけど...。

知らない間に、抱っこしてたんですかね(-_-;)
ブ~ビイさんに言われるまで、考えもしませんでした...。
そう思うと、今更ながら怖くなってきましたよ(>_<)

今から名古屋に帰るんですが、運転が怖い~!
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